沖縄文化の園 石敢當と表札の相和石材 Welcome to Sohwa Sekizai 

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沖縄より、『表札』のみならず『石敢當』のオススメを発信致します。

明治の文豪の俳句をひとつ。

撫でてみる 
掌(たなごころ)あつし石敢當(せきかんとう)

明治37年7月6日
森歐外 「うた日記」より

※沖縄では一般に「いしがんとう」と言いますが 、 本土の地域によっては 「せきかんとう」、「せっかんとう」、「いしかんとう」と呼ばれているようです。



〒904-2221
沖縄県うるま市平良川234           地図
相和石材
TEL: 098-974-6900
FAX: 098-974-6900
Eメール:myrfm6011@yahoo.co.jp

沖縄県内にて表札、取り付けご希望のお客様は電話、
FAXにても承ります。

石敢當(いしがんとう)について

いしがんとうの漢字表記について
(石敢當、石敢当、その他)

「いしがんとう」の漢字表記(表記銘)については、その多くが「石敢當」ですが、その他に石敢当、石巌當、石巌当、石巖當、石巖当、などがあります。

石敢当の「当」についてはご存知のように「當」の新漢字であり沖縄にも人名で當間、当間があります。もちろん、いしがんとうの元祖である中国での表記は文献や最古の石碑からも明らかなように「石敢當」になっています。

石敢當はそのルーツである中国人が作った文言であります。中国語で石敢當を「シーガンタン」と言いますが沖縄の「イシガントウ」に近い音であることから琉球王朝時代に中国と交流が深かった沖縄(琉球)に「イシガントウ」と言う読みの石敢當が定着したのではないかと言う説があるようです。

本来、石敢當の「敢」の日本語の読みは「かん」であるはずなのに何故「がん」と濁るのでしょうか。これはやはり中国語の「シーガンタン」から来たものであると考えるのが、自然ではないでしょうか。
中国語では「敢」は「がん」と発音するのです。

ちなみに「石巌當」「石巖當」は中国本土にはない表記で中国語で強いて発音すると「シーイェンタン」となります。
この表記は日本本土の古い「いしかんとう、せっかんとう」にも見当たらないところから、おそらくは沖縄で戦後あたりどなたかがイシガントウの音を拾って「巖」を当てたものと推測されます。

沖縄県の石敢當の総数について

沖縄を初めて訪れる本土の方々が那覇あたりを散策していると本通り、路地裏、いたるところに「石敢當」という文字が目に入り、数の多さに驚かれることがあるようです。

沖縄の人間であれば「石敢當」の名を知らぬものはなく、あまりにも当り前すぎて特に意識することもない石敢當。今や「石敢當」はその数の多さからいっても沖縄の文化と言っても差し支えないのではないでしょうか。

それでは沖縄県の石敢當の総数は一体どの程度あるのでしょうか。

総数を調べた人はなく、公的なデータもないので実数はわからないのですが物の本によると1万基以上となっています。
1万基以上というと上限が示されてないので2万基ほどであってもいいということになります。この数を恐縮ながら当社がこれまでに製作販売した石敢當の総数と考え合わせれば少しは具体的な数字に近づくのではないかと思います。

当社の最初の石敢當が製作されたのが1985年。年間の石敢當の製作販売数はたかだか知れていますがそれでもこれまでの製作販売数は1万枚を優に超えています。

この20数年の間に建造物の老朽化、造成、その他の諸事情により取り付けられた石敢當が相当数減ったにしても少なくとも当社の石敢當の半数以上、5000〜6000基は残っているはずだと思うのです。仮に沖縄県の石敢當の総数が1万基だとすれば当社の石敢當だけで半数を占めるとは到底考えにくく、他にも石敢當を作っている同業者はいるのですし、戦前、戦後を通じて古い石敢當、比較的新しい石敢當、新旧混在している中で、沖縄の離島も含めかなり広くゆきわたっていることを考えると、おそらくは2万基以上、少なくとも2万基近くはあるものと見るのが妥当ではないかと思われます。

それから沖縄にはどういった種類の石敢當が多いのかについて触れたいと思います。

沖縄で多く見られる石敢當の種類について

サイズからいうと、何といっても表札サイズ(約20cmx9cm)の石敢當が最も多いと言えます。これは表札サイズだとある程度の距離を置いても石敢當の存在が確認できるということです。

石敢當の設置目的のひとつに「交通安全を願う」がありますが表札サイズの石敢當だと車を運転中のドライバーにもその存在がわかるのです。
石敢當を取り付けるのならせめてこのサイズはほしいところです。

石の種類でいうと

際立って多いのが黒ミカゲ石です。

これは単に黒に白文字で目立ちやすいと言うこともありますが、材質的に石が硬く、風化に強いこと、取り付ける場所の背景色が何であっても合うということです。

ついでながら、石敢當は表札と違い一般通念上のサイズに制限があるわけではないので、最近は目立つことを主眼において結構大きめの石敢當を注文されるお客様が増えています。